2018年06月13日

【日本一びわに高齢化】

 《100年の歴史を誇るビワのトップ産地》

ビワ日本一も高齢化進み収量半減 産地どう守る 長崎県

JA長崎せいひ長崎びわ部会の繁好部会長は「放置した木では果実が木の養分を使ってしまい、次期作に影響が出てしまう」と指摘。悪循環に陥る危険性を訴える。

管理できず、裸ビワが増えた園地。「ジュース用になれば」という部会長と全農ながさきの(長崎市で)
傾斜きつく作業困難 1年置きの寒波追い打ち

ジュース用に買い取り JAやシェフ活用応援、イタリア料理店「Muggina」のシェフ、

旬に合わせ「びわスイーツフェスタ」
 
「料理人は食材を作る農家あっての仕事。傷物やはねものなどを有効活用していきたい」

「クリームチーズとビワを混ぜたアイスケーキ「茂木びわのカッサータ」を考案した。

農家の収入減を食い止めようと、全農ながさきは今季から放任園の果実をジュース用として買い取る考え。腐敗果や未熟果、虫食い以外の果実を1キロ100円で買い取り、系統工場で加工する予定。

「寒波の克服には、簡易ハウスの導入が必要。ただ、段々畑でハウスの施工費は高い。共済金の導入や安価な資材を充実してもらわないと産地が消えてしまう」と危機感を募らせる。

長崎市茂木地区。急傾斜の園地に高さ3メートル以上のビワの木が並ぶ。

農家は脚立を使い、一つずつ幼果に袋を掛けて栽培する。白い袋に包まれた実が出荷を待つ一方、管理されず放置された“裸ビワ園”が増えている。

 同県の出荷量は全国の約3割を占め、全国トップ。しかし急傾斜で作業負担が重く、多い時は700人を超えた部会員は500人まで減った。

 ビワ産出額の減少を食い止めようと、県は簡易ハウスの導入と優良品種「なつたより」への改植支援、果樹共済の推進を強化。同品種に改植する場合、国が半額助成する改植費に県が1割上乗せする。

試作用のビワは同JAなどでつくる「長崎びわ産地活性化推進協議会」が無料で提供した。
千葉・鹿児島も2~4割減
 
千葉県のJA安房によると急傾斜地で作業する後継者が不足。袋掛けができない荒地にはイノシシが入り、高齢農家を悩ませる。 千葉県のJA安房によると急傾斜地で作業する後継者が不足。

農水省によると全国の栽培面積は過去10年で3割減、出荷量は4割減。長崎に次ぐ主産地、千葉や鹿児島でも2~4割減り、各地で荒園や放任園が目立つ。



 
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